
近視や乱視を根本的に治したいと考えている人に人気の「ICL(眼内コンタクトレンズ)手術」。
ICL手術を受けると、コンタクトレンズやメガネなしでもクリアな視界を手に入れることができます。しかし、手術前後には「コンタクトレンズの使用に制限」があることをご存じでしょうか?
ICL手術を検討している人の中には、普段コンタクトレンズを使用している人も多いはず。
今回は、ICL手術前後のコンタクトレンズの制限や注意点について、分かりやすく解説します。
1. ICL手術前のコンタクトレンズ制限とは?
ICL手術を受ける前に、事前の検査があります。この検査では、手術が可能かどうかを判断するために、目の形や視力などを詳しく調べます。
しかし、コンタクトレンズを長期間装用していると、角膜(黒目の表面)の形がわずかに変形することがあります。角膜は本来、一定の形状を保っていますが、コンタクトレンズを装用し続けることで角膜が圧迫され、わずかに変形することがあるのです。
この変形が影響し、検査時に測定される角膜のカーブや度数のデータが正確でなくなる可能性があります。
もし正確でないデータをもとにICLのレンズを選定すると、手術後の視力が予想よりも悪くなったり、最適な結果を得られなかったりすることがあるため、事前に角膜を元の自然な形に戻す期間が必要になります。
そのため、ICL手術の事前検査前には、以下のような「コンタクトレンズ装用禁止期間」が設けられています。
■ コンタクトレンズを外す期間の目安

特に、ハードコンタクトレンズを使用している人は、角膜への影響が大きいため、長めの装用禁止期間が必要です。
「コンタクトレンズを外すと見えづらい」と感じるかもしれませんが、正確な検査を受けるために必要な期間です。
事前に予定を立てて、コンタクトレンズなしの期間を確保しましょう。
ハードコンタクトレンズをお使いで、2週間の装用中止は難しい!という方へ
ソフトコンタクトレンズに切替えて4週間お過ごしいただき、検査前3日間を装用中止いただく方法もございます。
2. ICL手術後のカラーコンタクトレンズの制限とは?
手術直後は、目に負担をかける行為を避ける必要があり、カラーコンタクトレンズの使用も制限されます。
手術後1カ月程度は装用を中止するようにしましょう。
手術直後の目は非常にデリケートで、カラーコンタクトレンズを装着すると、目の表面に摩擦が生じて炎症を引き起こす可能性があります。
また、手術後は角膜の傷が完全に治っていないため、レンズを装用することで感染リスクが高まることも考えられます。
目の回復を最優先に考え、無理に装用しないようにしましょう。
3. ICL手術後の注意点
ICL手術後は、コンタクトレンズの制限以外にも、いくつかの注意点があります。目の健康を守るため、以下のポイントを意識しましょう。
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① 目をこすらない
手術後の目はとてもデリケート。強くこすってしまうと、目の内部に影響を与える可能性があるため注意しましょう。
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② 汚れた手で目を触らない
感染症を防ぐために、手を清潔にしてから目を触るようにしましょう。特に、手術後1週間は細菌感染のリスクがあるため、できるだけ触らないことが大切です。
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③ 激しい運動を控える
手術後すぐに激しい運動をすると、目に負担がかかります。1週間~1ヵ月程度は運動を控え、医師の許可が出てから再開しましょう。
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④ 定期検診を受ける
ICL手術後の目の状態をチェックするため、医師の指示通りに定期検診を受けましょう。万が一、違和感や見えづらさを感じた場合は、すぐに眼科を受診してください。
4. まとめ|ICL手術前後のコンタクトレンズ制限を正しく理解しよう!
ICL手術は、視力を根本的に改善できる画期的な治療法ですが、手術の前後にはコンタクトレンズの使用に制限があることを理解しておくことが大切です。
ICL手術は、視力を根本的に改善できる画期的な治療法ですが、手術の前後にはコンタクトレンズの使用に制限があることを理解しておくことが大切です。
5. まとめ|ICL手術前後のコンタクトレンズ制限を正しく理解しよう!
ICL手術は、角膜を削らずに視力を回復させる方法として人気が高まっています。
手術前は、角膜の形状を正確に測定するために一定期間コンタクトレンズを外す必要があります。
また、手術後は目の回復を妨げないように、一定期間カラーコンタクトレンズの装用を控えることが推奨されます。
医師の指示をしっかり守ることで、ICL手術の効果を最大限に発揮し、安全に視力を回復することができます。
快適な視界を手に入れるために、適切なケアを心がけましょう!
当院では、ICL手術前の適応検査を無料で受けていただくことが可能です。
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