
視力矯正は、眼鏡・コンタクトレンズといったポピュラーなものから、近年注目度が高まっているICL(眼内コンタクトレンズ)まで様々な方法が挙げられます。
特に、コンタクトレンズを使用しているけどICLも気になっている、という方は多いのではないでしょうか。
今回は、ICLとコンタクトレンズを詳しく比較してみましょう。
1. ICLとコンタクトレンズの基本的な違い
ICLとコンタクトレンズ、どちらも「レンズ」ではありますが下記のような違いがあります。
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ICL
眼の中にレンズを挿入し、レーシックのように角膜を削らずに視力を矯正する方法。目の中に入れたレンズは取り外しや交換が可能。
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コンタクトレンズ
眼の表面にレンズを装着して視力を矯正。ソフトレンズ・ハードレンズがあり、使い捨てタイプ(1日・2週間)や長期使用タイプがある。
2. 長期的コストの比較
ICLの費用はクリニックやレンズの種類によって異なり、両眼で40〜90万円程度と幅があります。
ただ、一度手術すればその後の維持費は年1~2回程度の検診費用(クリニックによって変動)で済むことがほとんどです。
一方コンタクトレンズは1日使い捨てタイプの場合、1か月使用すると両眼で約5,000円~7,000円、1年間で60,000~84,000円程度と言われています。
もし月間5,000円のコンタクトレンズを10年間使用し続けた場合、約60万円程のコストがかかることになります。
3. 快適性の比較
ICLは手術後すぐに視力が安定し、その後もほとんど変わりません。
また、手術後のケアを終えれば日々の取り外しや洗浄が不要。
角膜を削らず、必要に応じてレンズを取り外せるため、目へのダメージが少ないとされています。
コンタクトレンズは装着状態や乾燥、汚れで見え方が日によって変わることがあります。
お手入れについては毎日装着・取り外し、保存液での洗浄や在庫管理が必要です。
長期のコンタクトレンズ使用は角膜の酸素不足やドライアイ、感染症リスクが高まる可能性があります。
4. ICLとコンタクトレンズ、どちらが向いている?
ICLとコンタクトレンズ、それぞれ向いている人の特徴を下記にまとめます。
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ICL向きの人
- 毎日のコンタクトレンズのお手入れが面倒
- 長期的に見て費用を抑えたい
- スポーツやアウトドアで裸眼生活を楽しみたい
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コンタクト向きの人
- 手術に抵抗がある
- 視力が安定していない(成長期の10代など)
- 短期間だけ視力矯正をしたい
5. まとめ
短期間で見るとコンタクトレンズの方が安く感じますが、10年以上使うならICLの方が経済的かつ快適な場合が多いです。
特に「毎日裸眼で過ごしたい」「お手入れの手間から解放されたい」という人にはICLが向いています。
ただし、手術にはリスクもあるため、事前に信頼できるクリニックでしっかり相談することが大切です。