
視力が悪くてメガネやコンタクトレンズに頼る生活をしている人の中には、「ドライアイ」に悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
目が乾いてゴロゴロしたり、かすんだりすることで、コンタクトが不快に感じることもあるかもしれません。
そんな方に注目してほしいのが、「ICL手術(眼内コンタクトレンズ)」です。視力を矯正するだけでなく、ドライアイの負担を軽減する可能性があるこの手術について詳しく解説します。
ICL手術とは?
ICL手術は、目の中に薄い特別なレンズを挿入することで視力を矯正する方法です。このレンズは「コラマー(Collamer)」という生体適合性の高い素材で作られており、目に優しい設計となっています。
ICL手術の大きな特徴は、角膜を削らないことです。この点が、ドライアイに悩む方にとって非常に大きなメリットとなります。
ICL手術の大きな特徴は、角膜を削らないことです。この点が、ドライアイに悩む方にとって非常に大きなメリットとなります。
ドライアイとICL手術の関係
結論から言うと、ICL手術を受けた後でもカラーコンタクトレンズを使うことは可能です。ただし、いくつかの条件や注意点があります。
■ 1. コンタクトレンズの装用が不要になる
コンタクトレンズを長時間使用していると、目が乾きやすくなることはよく知られています。
特に、ソフトコンタクトレンズは涙を吸収しやすく、装用時間が長いほどドライアイの症状が悪化する場合があります。さらに、コンタクトの異物感や摩擦が、目の表面に負担をかけることもあります。
ICL手術を受けると、日常生活でコンタクトレンズを使う必要がなくなるため、目の乾燥や摩擦によるダメージが軽減される可能性があります。
コンタクトが原因でドライアイが悪化していた人には、大きな改善が期待できます。
■ 2. 角膜を削らないため目への負担が少ない
レーシック手術は、視力を矯正するために角膜を削る必要があります。
しかし、角膜には涙を分泌する神経が多く通っているため、角膜を削ることで一時的に涙の分泌量が減り、ドライアイが悪化するリスクがあります。
一方、ICL手術は角膜を削る必要がないため、涙の分泌に影響を与えにくいのが特徴です。
また、ICL手術の場合は角膜に3ミリ程度の切開を行うのみなので、手術後の乾燥感や目の違和感が少なく、快適な状態を維持しやすくなります。
■ 3. 手術後のドライアイリスクが低い
ICL手術は、目の内部にレンズを挿入するだけの手術なので、手術後にドライアイが悪化するリスクが極めて低いとされています。
手術後に目が乾燥する場合でも、保湿用の目薬を使うことでほとんど改善します。また、目の回復が比較的早いため、日常生活への影響も少なく済みます。
ICL手術によるドライアイ軽減の事例
実際にICL手術を受けた患者さんの中には、以下のような声が多く聞かれます。
「コンタクトレンズを外したことで、目の乾燥を感じる頻度が減った。」
「レーシックと違い、手術後も目が乾きにくかった。」
「目のゴロゴロ感がなくなり、快適に過ごせるようになった。」
これらの声からも、ICL手術がドライアイの軽減に役立つことが分かります。
手術を受ける前に確認しておきたいこと
ドライアイの人がICL手術を受ける際には、いくつかのポイントに注意する必要があります。
■ 1. 医師にドライアイの症状を相談する
ICL手術を受ける前に、ドライアイの症状について医師に詳しく相談しましょう。
症状が軽度であれば問題なく手術を受けられることが多いですが、中度〜重度のドライアイの場合は、手術前に以下のような治療を行い、目の状態を改善することが推奨されます。
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人工涙液や保湿用目薬の使用
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涙点プラグの挿入(涙が目から流れ出る部分を塞ぐ治療)
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生活習慣の見直し(画面を見る時間を減らす、加湿器を使うなど)
■ 2. 手術後のケアを徹底する
ICL手術後は、目の潤いを保つためのケアが大切です。以下の対策を実践しましょう。
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保湿用目薬を使用する
手術後、医師から処方される目薬を正しく使いましょう。
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デジタルデバイスの使用を控える
スマホやパソコンの使用を控え、目を休ませることが重要です。
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紫外線対策をする
手術後は目が紫外線に敏感になるため、外出時にはサングラスを着用しましょう。
ICL手術が向いている人の特徴
以下のような方は、ICL手術を受けることでドライアイが軽減し、快適な生活を手に入れられる可能性があります。
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メガネやコンタクトレンズが煩わしいと感じている人
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時間のコンタクト装用が原因でドライアイが悪化している人
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レーシック手術に不安がある人(特にドライアイ悪化のリスクが気になる場合)
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強度近視や乱視で視力矯正に悩んでいる人
まとめ
ICL手術は、視力を矯正するだけでなく、ドライアイを軽減する可能性がある画期的な治療法です。コンタクトレンズの装用による目の乾燥を防ぎ、角膜を削らない傷つけないことで、ドライアイの症状が悪化するリスクを抑えることができます。
ドライアイで視力矯正を諦めていた方も、ICL手術を検討する価値があります。ただし、個々の目の状態によって適応が異なるため、まずは信頼できる眼科医に相談し、自分に合った治療法を見つけましょう。
視力の悩みとドライアイの両方を解決し、クリアな視界を手に入れたい方に、ICL手術はおすすめです!
当院では、ICL手術前の適応検査を無料で受けていただくことが可能です。
お気軽にご予約ください。